【小説】受け継いだ夢。
「ねぇ、美咲、そろそろマイホームを考えようかなって思ったんだけど、どう思う?」
「そうなんだね。私もずっとマイホームも良いって思っていたんだけど、お金のこと考えると、ちょっと不安だな。」
「わかるんだけど、今の賃貸料を考えたら、ローンを払ってもそんなに変わらなくない?それに、ひなたも大きくなってきたし、将来のことを考えると、やっぱりマイホームの方がいいかなって思うんだ。」
健太郎は、美咲の不安をよそに、熱く語った。
「そうだよね。…でも、貯金もそんなにないし、ローン組むのも大変そうだし…」
美咲は、やはり迷っている様子だった。
「心配しなくて大丈夫だよ。俺が頑張るから。」
夫婦と子供の、マイホーム購入をめぐるストーリーが始まります。家族は衝撃の展開を迎える。